工場勤務からマーケターへの道のり

当ブログはマーケターを目指すため、日々の学習のアウトプットを目的としております。マーケターを目指している方やマーケターの皆さんの参考となればと思います。

バカでもわかる初学者のためのマーケティング


タイトルの癖が強くて申し訳ございません。🙇

私自身マーケティングの用語って横文字ばかりなのでとてもわかりづらいと感じています。

マーケターを目指している人、マーケティングの勉強している人は共感してもらえると思います(笑)。

そこで今回は、マーケティング全般用語・WEBマーケティング用語について、

初めて聞いた人でもわかるように解説していきたいと思います。

(随時追加更新していきます)

マーケティング全般における用語

マーケティング

お客さんが自然と買いたくなる・使いたくなる状態を作り「商品やサービスを売れる仕組み」を作ることです。

そのために、市場の調査や戦略、広告による宣伝を行うための活動を行います。

デジタルマーケティング

インターネットやAI技術といったデジタルテクノロジーや、デジタル化されたデータを用いたマーケティング手法のことです。

WEBマーケティング

WebサイトやWEBサービスを活用したマーケティング手法のことです。

 

下の図のようにマーケティングの1つの手法として、デジタルマーケティングがあり、

デジタルマーケティングの1つの手法として、WEBマーケティングがあります。

この中にある用語については、あとで説明したいと思います。

ターゲティング

商品を買ってもらう顧客層を選んで、買ってもらうターゲットを絞りこむことをいいます。

例えば、20~30代の女性で主婦をしている。料理が好き。といった感じで、

ある程度大まかなに設定をします。

ペルソナ

ターゲティングによって選定したターゲットを実在する人物のように設定することです。ターゲティングよりもより深掘りした設定を行います。

例えば、

  • 名前:   山田 加奈子
  • 年齢:   27歳
  • 性別:   女性
  • 職業:   専業主婦
  • 居住地:  東京都渋谷区
  • 家族構成: 夫(30歳)、娘(2歳)の3人家族
  • 趣味:   料理、家庭菜園、カフェ巡り

といった感じとなります。

カスタマージャーニー

顧客が商品やサービスをCMなどで知ってから購入するまでの流れのことをいいます。

具体的には、

  • 認知(商品をCMなどの広告を通じて知る)
  • 調査(商品について SNSやインターネットで調べる)
  • 比較・検討(他の商品も見てどっちが良いかを考える)
  • 購買(これに決めた!)

となります。

カスタマージャーニー
エンゲージメント

消費者が企業や商品やブランドに対して、愛情や信頼・思い入れを持つことで築かれる深い関係性のことです。

よく、

  • マヨネーズはキューピーのマヨネーズじゃないとだめ!

といったことの論争が起きていますが、これはまさにその人がキューピーに対して高いエンゲージメントを持っていることになります。

ブランディング

商品やサービスのブランドを顧客にとって価値のあるものにし、市場における自社の商品や・サービスのポジション(立ち位置)を明確にすることです。

といったように、「〇〇といえばこの会社のこの商品」というイメージ付けをすることですね。

ブランディングを行うためには、商品のデザインやロゴマーク、キャッチフレーズ、広告やプロモーション(商品・サービスを購入してもらうための一連活動)などがあります。

ホワイトペーパー

白い紙ではありません。笑

ホワイトペーパーとは、企業がお客さんにとって役立つ、自分たちのサービス・商品の利点や長所をまとめた資料のことを指します。

WEBサイトに公開されているフォームを入力することでダウンロードすることができる資料などが該当します。

ホワイトペーパーによって、ユーザーにとって役立つ資料を提供する代わりに、自社の製品・サービスに興味や関心を持ち、購入する可能性があるユーザー(これを見込み客と言います)の情報を得ることができます。

マーケティングの指標(基準)に関する用語

マーケティングにはたくさんの指標があります。

似たような言葉が多いので、一つ一つ整理していきましょう。

KGI

KGIはKey Goal Indicator(読み方:キーゴールインジケータ)の略です。

日本語では「重要目標達成指標」と訳されます。

KGIは、企業がビジネスの最終目標を、数字によるデータ(定量的と言います)によって評価するための指標となります。

KPI

KPIはKey Performance Indicator (読み方:キーパフォーマンスインジケータ)の略です。

日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。

KPIは、KGIで立てた最終目標に対し、目標を達成するための中間目標といった

イメージですかね。

 

KGIとKPIについて、ECサイトを例に例えると、

  • 年間の売上(100万円)を設定します。これがKGIです。
  • 売上を上げるための方法として、
    • 顧客数
      • 新規のお客さんを獲得
      • 既存のお客さんがまたリピートして買ってくれる
    • 顧客の単価
      • 購入してくれる回数
      • 商品の単価

が該当するので、これらがKPIとなります。

今回は簡単な例ですが、実際にはKGIに対して、各部門で達成するためにさまざまなKPIが設定されています。

CTA

CTAはCall To Action(読み方:コールトゥーアクション)の略です。

日本語では「行動喚起」と略されます。

CTAは、WEBサイトに訪れたユーザーに対して、何らかの「具体的な行動を起こさせる」ための施策と言い換えることもできます。

例えば、WEBサイトで「資料を請求する」「無料ダウンロード」「問い合わせをする」といったボタンを見たことがありませんか?

これらのボタンはユーザーに行動を促すボタンのため、CTAとなります。

他にも、

  • 購入
  • 会員登録
  • メルマガ登録
  • 定期購読登録
  • コメント記入

といった目的がある場合にも、CTAを考える必要があります。

広告運用で知っておきたい指標用語

広告が表示される回数

Impression

Impression(読み方:インプレッション)は、広告や記事のコンテンツ、SNSなどで投稿が表示された回数を示す指標です。

「imp」「imps」と略されることもあります。

最近では、Twitterでもインプレッションが見れるようになりました。

クリックに関する指標

Click

Click(読み方:クリック)はユーザーが広告をクリックした回数です。

そのままですね。

CTR

CTRはClick Through Rate(クリック・スルー・レート)の略です。

日本語ではクリック率と訳されます。

広告が表示された回数に対して、どれくらいクリックされているいるのかを表す指標です。

「Click(クリック数)÷Imp(インプレッション)」で算出することができます。

CPM

CPMはCost Per Mille(読み方:コスト・パー・ミル)の略です。

CPMはWEB広告が1,000回表示されるごとに発生する費用のことを指します。

広告が表示されることをインプレッションと呼ぶんでしたよね。

そのため、CPMは「インプレッション単価」とも呼ばれています。

CPC

CPCはCost Per Click(読み方:コスト・パー・クリック)の略です。

CPCはWEB広告が1クリックを獲得するためにかかる費用のことを指します。

クリック単価とも表現されます。

 

コンバージョンに関する指標

CV

CVはコンバージョンの略です。

コンバージョンとは、WEB上で達成したい成果のことを指します。

商品の購入や、会員登録、資料請求、問い合わせなどが挙げられます。

CVR

CVRはコンバージョン率の略です。

WEBサイトなどでクリックされた広告に対して、コンバージョンに至った割合を求める際に使用します。

「コンバージョン数÷クリック数×100」で算出することができます。

販売の促進を目的として広告を出している場合に、

その広告が実際何件購入に繋がったのかを数値化することで、広告の費用対効果を算出することができます。

アクセス解析に関する指標

セグメント

商品を購入した人を年齢・性別・職業などによって分類することです。

 

セグメント

参照元

ユーザーが自社のメディアにアクセスした時に使用した検索エンジン(GoogleYahoo!など)などのことを指します。Googleにて検索してアクセスした場合は、Googkeが参照元になりますし、Instagramからアクセスしてきた場合は、Instagram参照元になります。

直帰率

まず直帰とは、ユーザーがサイトにアクセスしてきた(セッションと言います)際に、サイト内で1ページしか見ずにそのままサイトから出る、という行動を指します。

つまり直帰率とは、全体のセッションのうち何%が1ページしか見なかったかを表しています。

離脱率

離脱とは、ブラウザを閉じたり、外部サイトに移動したりすることで、ユーザーがサイトから離れてしまう行動を指します。

つまり離脱率とは、そのページを見たセッションのうち、そのページを最後に離脱してしまったセッションの割合を指します。

直帰率と離脱率の違い



ユーザーを理解するために

 

初めに

ユーザーを理解するためには、想像力を働かせ消費者に成りきること(共感力)です。

マーケティングを行う上で、とても重要なことですが、とても難しいですよね。

  • そもそもどうやって自分では無い他人に成り切るのか
  • どんな人を想像すれば良いのかわからない…

今回は、鈴木祐さんの「ヒトが持つ8つの本能に刺さる 進化論マーケティング

に書かれていた、共感力を没入アプローチと共感マップを使って、消費者の脳内に潜り込んで感情や価値観を「自分ごと」として体感しましょう。

共感力とは

想像力を働かせて、他人の脳に潜り込み、その人(消費者)の視点から世界を見て感じる能力のことを「共感力」と言います。

この共感力は現代では、IBMインテルadidasファイザーといった世界的にも有名な企業が共感力を使ったリサーチを行なっており、「イノベーションの第一条件」と言われているそうです。

またデータとしても、こういった数字が出ています。

  • 新しい製品の75%が発売1年以内に失敗し、販売停止となっている
  • 成功した残り25%の製品は「消費者と同じ立場、境遇に身を置いて考え、根本的な欲望を明らかにする」といったプロセスを踏んでいた

こういった結果からも、共感力を使うことで、商品・サービスがヒットする必然を作る確率を高めることができますね。

この共感力を使ったリサーチはいくつもあるそうですが、現時点では「没入アプローチ」と呼ばれる方法が最も優れていると言われています。

没入アプローチとは

没入アプローチとは、消費者の生活をそのまま体験してみる方法のことを言います。

近年ではNIKEやディズニーでも没入アプローチが採用されているそうです。

この技法の基本はとてもシンプルです。

  1. ユーザーの属性を明らかにする
  2. できるだけその人に近い暮らしをする
1. ユーザーの属性を明らかにする

初めのステップとして、商品・サービスを使うユーザーがどんな人かを考えてみましょう。今回はECサイトを利用するユーザーを例に考えてみます。

  • セール品を購入したい主婦
  • トレンドに敏感な若者
  • デートするために洋服が必要となった男性

などたくさん挙げられます。

2. できるだけその人に近い暮らしをする

次に1.で考えたユーザーから絞り込んで、彼らの生活を実際に体験してみることです。

この時、観察者ではなく、消費者の暮らしとして参加することが大切です。

現代最強のマーケターと呼ばれる「森岡毅」さんも、モンハンを400時間プレイ、ドラクエは7000時間プレイされたそうです。

news.denfaminicogamer.jp

他人の暮らしを完全に再現することは不可能ですが、できる限りユーザーの実生活を心かけることでユーザーが求めていることが見えてきます。

そして消費者目線から下記の項目について1日の感想を記録しましょう。

今回は、週末に女性とデートの予定が入っている男性について考えたいと思います。

  1. 感情の種類は?
    • どのような感情を抱いたか
      • デートが楽しみ。(ワクワク)
      • どんな服を着て行ったらかっこいいと思ってくれるか。(期待)
      • 自分に合った服ってなんだろう。(不安)
      • ダサいと思われたら嫌だな。(不安)
  2.  場所・状況
    • その感情はどの場所で起きたか
      • 家で携帯を見ているとき
  3.  何をしているか?
    • その感情を抱いた際に、どんな行動をとったのか
      • Instagramでデート服 20代と検索する
      • モテる服装について検索する
      • トレンドの服について検索する
  4. 誰と一緒にいるのか?
    • その感情を抱いた際に、誰かがいたのか
      • 家で一人
  5. 背景の欲望は何か?
    • 今の感情や欲求に明確な原因はあるのか?
      • 女性と付き合いたい
      • 女性にアピールしたい
  6. その奥にある「本能」は何か?
    • 相手にアピールしたいといった欲望の本能

と今回はとてもざっくりした感じですがこれを時系列で1時間ごとで良いので、

その時の感情を記録していきます。

没入アプローチは自分を見つめ直す際にも効果がある

没入アプローチは他人の暮らしを類似体験することが基本のアプローチですが、この手法を自分自身に使用しても効果を得ることができます。

やり方は上記と同じで、いつもの生活をし、その時の感情を記録しましょう。・

「今私はどんな感情を持っているのか」を自問自答し、普段の自分が味わっている感情の変化についてを意識します。

自分自身のライフスタイルを記録することで、「自分自身が本当に望んでいることが気づく」ようになります。

共感マップとは

没入アプローチはとても強力な手法ですが、簡単に使えないデメリットがあります。

他人の生活を体験することは大変ですし…

そういった時に、著者は「共感マップ」を使えば良いよ!とお勧めしてくれています。

共感マップとは、特定の人物をイメージした上で、その人の思考と感情について考えるテクニックで、没入アプローチよりも簡単に実践することができるのが特徴です。

共感マップについては、ビジネスの世界ではお墨付きだそうで、スタンフォード大学の経済学コースでも教えているそうです。

共感マップの進め方

今回はマッチングアプリマーケティングをテーマに考えます。

  1. 主人公(商品・サービスを買って欲しいユーザー)を設定します
    • 例:山田太郎さん 30歳男性 趣味はサウナ
  2. 主人公は商品・サービスを使う際にどんなものを見ているのかを考える
    • 普段着はユニクロ。自分の部屋はモノクロで揃えている。
  3. 主人公が言いそうなことやとりそうな行動を考える
    • そろそろ結婚したいなあと友人に話している
    • 全然出会いがない。どうやって出会うのかわからない。
  4. 主人公は商品・サービスを使う際にどんな言葉を聞いているのかを考える
    • 友人から「完璧主義だ」とよく言われる
    • もっと積極的に行動しないと言われる
  5. 主人公は商品・サービスを使っているときにどんな感情になるのかを考える
  6. 主人公は商品・サービスを使う際に恐れていること、悩みはどこにあるのかを考える
    • 本当に出会えるのか?(不安)
  7. 主人公は商品・サービスを使う際に、心から必要としているものはないかを考える
    • 女性と付き合って結婚したい
  8. その奥にある本能は何かを考える
    • 自分を受け入れてくれる人を見つけたい(属する本能)

実践してみて

簡単に没入アプローチと共感マップについて実践してみましたが、どうだったでしょうか。

今回は本当に簡単にしか掘り下げませんでしたが、これを実践することで消費者の頭の中になりきることができると思います。

私自身これまでこういった考え方をしてこなかったため、「とても難しかった」が正直な感想ですが、いろんな場面で実践していこうと思います。

購買行動モデルについて

 

マーケティングを行う上で、ユーザーである消費者がどのようにして商品を知り、購入に至るのかということを知っておく必要があります。

この記事は、消費者の購買行動モデルと呼ばれるものについて説明していきたいと思います。

購買行動とは

まず初めに購買行動とはどういった意味なのでしょうか。

Googleで検索してみると、

購買行動とは、消費者が商品やサービスを購入するまでの行動過程のことで、モデル化したものを購買行動モデル

と書かれています。

マーケティングにおいて、商品が売れる仕組みを作るためには、消費者がサービスを目にしてから、購入に至るまでの心理や実際の行動を把握することが重要となります。

そこで購買行動モデルを想定することで、適切な方法とタイミングで商品をPRすることができるようになります。

また消費者の購買行動は、時代の流れによって変化しています。

最近は商品やサービスの情報に触れる媒体、メディアの形は常に変化しているため、時代の変化に合わせてマーケティングスタイルを変化させていくことが求められています。

それでは、購買行動モデルの種類について、これまでの歴史を振り返りつつ確認していきましょう。

マスメディアが情報収集の中心だった時代の購買行動モデル

昔は企業からの情報を、不特定多数の人が一方的に受け取るのがマスメディアによる広告により商品を世の中に認知していました。

マスメディアには、『新聞・雑誌・TV・ラジオ』が当てはまります。

マスメディアによる広告は現代でもまだまだ大きな効果をもたらしており、マスメディア時代の購買行動モデルは数あるモデルの基礎となっています。

ここでは、代表的な2つの購買行動モデルを詳しくみていきましょう。

AIDMA(アイドマ)

Attention

注意や認知

CMや雑誌広告、カタログ、店頭などで商品やサービスを認識する

Interest

興味や関心

企業の商品やサービスに関心を持つ

Desire

欲求

商品やサービスを「欲しい」と感じる

Memory

記憶

商品やサービスを記憶したり思い出したりする

Action

行動

商品やサービスを実際に購入する

まずはAIDMA(アイドマ)と呼ばれるモデルです。

AIDMAは、日本で長い期間活用されている購買行動モデルのひとつであり、セールスの基礎となっています。

消費者の各行動プロセスは上のとおりです。

AIDMAのポイントとしては、商品やサービスを記憶したり、思い出したりするという過程があることです。

人は、興味や関心を抱いたものがあっても、しばらくすると購買欲求が低下したり、忘れてしまったりするものです。

そのため顧客に自社が提供するものをより長期間記憶させたり、強く印象付けるための工夫が必要になります。

AIDCAS(アイドカス)

Attention

注意や認知

CMや雑誌広告、カタログ、店頭などで商品やサービスを認識する

Interest

興味や関心

企業の商品やサービスに関心を持つ

Desire

欲求

商品やサービスを「欲しい」と感じる

Conviction

確信

商品やサービスを「必要だ」と確信する

Action

行動

商品やサービスを購入する

Satisfaction

評価

商品やサービスに対して満足を得る

AIDCASはAIDMAをベースにした購買行動モデルです。

AIDCASの場合は、顧客が商品やサービスに確信を持つことや、商品購入後の評価をつけることがポイントです。

AIDCASの購買行動モデルが適用されるのは、主に大きな決断を迫られる高額商品です。

消費者は、自動車や住宅など、人生の中で最も大きな買い物となり得るものに対しては確信をもち、納得した上で購入する傾向があります。

インターネット検索で情報収集する購買行動モデル

続いてインターネットの普及に伴って変化した購買行動モデルについて見ていきましょう。

インターネット時代の購買行動モデルは、一方的だったマスメディア時代の購買行動モデルに比べてより複雑でフェーズの数も多くなっていきます。

AISAS(アイサス)

Attention

注意や認知

CMや雑誌広告、カタログ、店頭などで商品やサービスを認識する

Interest

興味や関心

企業の商品やサービスに関心を持つ

Search

検索

商品やサービスについてインターネットで検索する

Action

行動

消費者が商品やサービスを購入する

Share

共有

商品やサービスを購入した人が、SNSやブログでレビューを投稿をする

AISAS(アイサス)は、消費者が商品やサービスについてインターネットで検索したり、情報拡散したりする動きをモデル化しています。

インターネットにより情報を自ら探すことも発信することもできるようになり、その変化は購買行動プロセスにも影響を与えています。

スマホの普及によって、消費者は気になった商品やサービスの情報を検索するという行動を起こします。また、実際に購買した後は感想やレビューといった口コミ情報を、気軽にSNSで拡散する動きがあります。

AISCEAS(アイシーズ)

Attention

注意や認知

CMや雑誌広告、カタログ、店頭などで商品やサービスを認識する

Interest

興味や関心

消費者が企業の商品やサービスに関心を持つ

Search

検索

商品やサービスについてインターネットで検索する

Comparison

比較

複数の商品やサービスを比べる

Examination

検討

複数の商品やサービスの中から選択する

Action

行動

商品やサービスを購入する

Share

共有

商品やサービスを購入した人が、SNSやブログでレビューの投稿をする

AISCEAS(アイシーズ)は、AISASをベースにした購買行動モデルです。

こちらは消費者が商品やサービスについて比較したり、検討したりするという段階が含まれます。

インターネットやスマホの普及によって、消費者が自由に商品の口コミやレビューを発信できるようになりました。

最近では比較サイトや個人ブログなどでは、ひとつの商品に対してより詳細な情報を得ることができるため、購買までにより時間をかけて吟味する行動も当たり前となっています。

MOT(モット)

ZMOT

Zero Moment of Truth

「ズィーモット」と読む。消費者は購入するものを店舗を訪れる前に決める

FMOT

First Moment of Truth

「エフモット」と読む。消費者は店舗の商品を見て購入するかを決定する

SMOT

Second Moment of Truth

エスモット」と読む。消費者が購入した商品を継続して購入するかどうかを決める

TMOT

Third Moment of Truth

ティーモット」と読む。消費者が商品に愛着を感じてリピーター・ファンになる

MOT(モット)はMoment of Truthの頭文字を取ったものです。

日本語に直訳すると「真実の瞬間」と略されます。

マーケティング用語としての意味は、消費者が企業や商品と接し、購入する意思やブランドへの第一印象を決める瞬間のことを指します。

そもそもMOTは「FMOT」「SMOT」「TMOT」の3つの理論で広まっていたみたいですが、2011年にGoogleが「ZMOT」を提唱したそうです。

それではそれぞれを簡単に見ていきましょう。

まずZMOTです。

ZMOTは消費者は購入するものを店舗を訪れる前に決めるというプロセスになります。

次にFMOTです。

FMOTは、消費者が店舗の商品を3〜7秒ほど見て購入するかを決定するというプロセスがあります。

3番目のSMOTは、購入した商品を実際に使ってみて継続して購入するかどうかを決めるプロセスとなります。

そして最後のTMOTです。

TMOTは消費者が商品に愛着がわき、リピーター・ファンになるというプロセスになります。

SNSが情報収集の中心となった購買行動モデル

続いてSNSが誕生してからの購買行動について見ていきましょう。

SNSの誕生により新たな購買行動モデルが誕生しました。

VISAS(ヴィサス)

Viral

口コミ

消費者が、SNSを目にすることで商品を認知する

Influence

影響

消費者は、口コミを発信した人物の影響を受ける

Sympathy

共感

口コミの発信者や理念に共感する

Action

行動

商品やサービスを購入する

Share

共有

商品やサービスを購入した人が、SNSやブログでレビューの投稿をする

VISAS(ヴィサス)と呼ばれるモデルです。

VISASでは、SNSの口コミや投稿によって、消費者が商品やサービスを認知する可能性が広がることを示唆しています。個人が影響力を持てる仕組みができたことにより、消費者が商品やサービスを認知するところから評価するまでの一連のプロセスを「共感」による行動が占めています。

商品が欲しいというだけではなく、レビュアーである人物そのものの影響を受けて購買に至る行動モデルになります。

SIPS(シップス)

Sympathize

共感する

消費者が企業や知人からの情報に共感する

Identify

確認する

消費者が共感した内容を口コミやネット検索で確認する

Participate

参加する

共感したことを「いいね」や購入などの行動で表す

Share&Spread

シェア&拡散する

参加や購入という動きを拡散、共有する

SIPS(シップス)も、SNS特有の購買行動モデルです。

SNS上での発信に対して「いいね」や拡散などを行い、気軽な気持ちで参加するという消費者行動がポイントです。

購買に至らなくても「なんとなく」や「ちょっといいかも」「知人に知らせたい」などさまざまな心理からアクションを起こします。

商品やサービスに関する情報の渦に参加していくという個々の行動が、結果的にマーケットを大きく広げることに繋がります。

ULSSAS(ウルサス)

UGC

(ユーザー投稿コンテンツ)

消費者の投稿を見て商品・サービスを知る

Like

いいね!

投稿に「いいね!」をする

Search 1

SNS検索

SNSで検索する

Search 2

Google/Yahoo!検索

検索エンジンで検索する

Action

行動

購入する

Spread

拡散

SNSで拡散する

ULSSAS(ウルサス)は、2019年に提唱された新しいモデルです。

UGCとは「User Generated Content」の略で、日本語に訳すと「ユーザー作成コンテンツ」となります。

消費者が作成したSNSなどのコンテンツで認知され、さらにSNSで検索して購入されるというフローの購買行動モデルです。

コンテンツマーケティングで情報収集する購買行動モデル

コンテンツマーケティングとは、商品やサービスを求めている顧客が欲しい情報をコンテンツとして提供し、最終的に購買につなげるというマーケティング手法です。企業でもブログ記事やコラム、動画の投稿などを積極的に行っています。このコンテンツマーケティング時代にマッチする購買行動モデルは、DECAX(デキャックス)です。

DECAX(デキャックス)の法則

Discoverery

発見

消費者が情報コンテンツを見つける

Engage

関係

消費者と企業の関係を深める

Check

確認

消費者が企業の商品やサービスを確認する

Action

購買

消費者が商品やサービスを購入する

Experience

体験共有

消費者が商品やサービスを購入した体験をシェア、拡散する

DECAX(デキャックス)の法則では、コンテンツの読者や視聴者と情報提供元の企業との関係構築が鍵となります。

コンテンツマーケティングの購買行動の特徴は、消費者が自ら情報を求めて集まってくれるところです。

集まってくれた顧客に購買行動を起こさせるためには、良質なコンテンツを継続的に提供し、関係構築や信頼を得るというハードルがあります。

このブログについて

このブログを見ていただきありがとうございます!

高卒のブルーカラーがWEBマーケターを目指すまでの道のりを、このブログを通じて発信していきたいと思います!

まずは私の自己紹介をさせていただきたいと思います。

 

自己紹介

工業高校を卒業後、大手化学工場に勤務。

プラントオペレーターとして社会人人生をスタートしました。

ものづくりに携わっている中で、「モノが売れる仕組み作り」に興味をもちマーケターという職業を知る。

マーケターの中でも、

  1. 顧客1人ひとりに合わせた最適な情報やサービスが提供できる
  2. 顧客の購買行動がWEB・デジタルにシフトしている

ことからWEB・デジタルマーケターを目指し奮闘中です。

もしよろしければ、コメントなどをいただけると幸いです。